軽貨物とトラックはどっちがいい?働き方や年収の違いを徹底比較

軽貨物とトラックはどっちがいい?働き方や年収の違いを徹底比較 口コミ・評判
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運送業界で新しく仕事を始めようと考えたとき、軽貨物とトラックのどっちがいいのかで悩む方は本当に多いのではないでしょうか。

普通免許だけで気軽に始められる軽自動車の配送も魅力的ですし、中型や大型のトラックに乗ってしっかり稼ぐ働き方も気になりますよね。

いざ調べてみると、仕事内容のきつさや楽さだけでなく、業務委託と正社員での雇用形態の違い、実際に手元に残る手取り額の差、さらには2024年問題による業界の変化など、考えるべきポイントがたくさん出てきます。

加えて、いざ軽貨物を始めようとしても軽バンと軽トラックのどちらを選ぶべきか迷ってしまうこともあるかもしれません。

そこで今回は、運送業界のあれこれに興味津々な私が、軽貨物ドライバーと一般トラックドライバーの働き方や収入、労働環境、車両選びの基準まで分かりやすく整理してみました。

ご自身の生活スタイルや目標にぴったりの選択肢を見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【この記事で分かること】

  • 軽貨物と一般トラックにおける免許・開業条件や働き方の違い
  • 正社員と業務委託の手取り額や経費負担を含めたリアルな収入構造
  • 体力面や労働時間から見る仕事の楽さ・きつさと2024年問題の影響
  • 軽バンと軽トラックの特徴や目的別におすすめな人の判断基準

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※軽貨物から中型・大型トラックまで希望の条件で徹底比較

  1. 軽貨物とトラックはどっちがいい?働き方や年収を比較
    1. 軽貨物と一般トラックの違いや免許・開業条件
      1. 営業ナンバーと管轄制度の決定的な違い
      2. 免許要件と参入障壁の違い
    2. 軽貨物とトラックの平均年収や手取り額の差
      1. 統計データから見る平均月収と手取りの相場
      2. 固定給の手堅さか、完全歩合制の青天井か
    3. 業務委託と正社員の経費負担や給料の仕組み
      1. 業務委託(個人事業主)にのしかかる事業経費の内訳
      2. 歩合制宅配における物理的な手取り限界線
    4. 軽貨物とトラックの仕事の楽さときつさ
      1. 軽貨物ドライバーの楽な点ときつい点
      2. 一般トラックドライバーの楽な点ときつい点
    5. 2024年問題によるトラックと軽貨物への影響
      1. 大型トラック業界に起きた変化と残業代の減少
      2. 軽貨物への需要シフトと業界内の二極化
  2. 車両選びは軽貨物とトラックのどっちがいい?適性を検証
    1. 軽バンと軽トラックの特徴や積載量の違い
      1. 荷室構造と積載能力の根本的な差異
    2. 軽バンのメリット・デメリットと向いている人
      1. 軽バンの強力なメリット
      2. 軽バンのデメリット
    3. 軽トラックのメリット・デメリットと向いている人
      1. 軽トラックの強力なメリット
      2. 軽トラックのデメリット
    4. 配達エリアによる案件数や収入格差
      1. 都市部(東京・大阪・名古屋など)の稼ぎ方と特徴
      2. 地方都市・郊外エリアの稼ぎ方と特徴
    5. 軽貨物とトラックはどっちがいいか目的別に選ぶ基準
    6. 「免許なし・未経験」「安定した月給保障」のホワイト運送会社を探しませんか?

軽貨物とトラックはどっちがいい?働き方や年収を比較

軽貨物とトラックはどっちがいい?働き方や年収を比較

まずは、ドライバーとしての職業選択という視点から、軽貨物と一般トラックの違いを掘り下げていきます。

制度上のルールや収入の仕組み、日々の作業負担などを一つずつ比べていきましょう。

軽貨物と一般トラックの違いや免許・開業条件

軽貨物と一般的なトラック運送を比較するにあたって、まず知っておきたいのが事業を管轄する法律や営業ナンバー、そして必要となる運転免許の決定的な違いです。

この2つは同じ「運送」という言葉でくくられがちですが、スタート地点のハードルが根本から異なります。

営業ナンバーと管轄制度の決定的な違い

街中を走る配送車両を見ていると、黄色いナンバーの軽自動車だけでなく、黒いナンバープレートをつけた軽自動車をよく見かけますよね。軽貨物(貨物軽自動車運送事業)で使用されるのは、この黒地に黄色文字の黒ナンバーです。

軽自動車(軽バンや軽トラック)を事業用として登録したもので、小口配送や個人宅向けの配送を担うための証となっています。

一方で、一般トラック運送(一般貨物自動車運送事業)で使用されるのは、緑地に白文字の緑ナンバーです。

こちらは2tトラック、4tトラック、大型トラック、トレーラーといった事業用車両に義務付けられており、企業間の大量輸送や長距離の幹線輸送を担う本格的な物流網を形成しています。

免許要件と参入障壁の違い

参入のしやすさという点では、軽貨物が圧倒的に手軽です。軽貨物の運転に必要なのは普通自動車第一種運転免許(AT限定も可)のみで、普段乗り慣れている自家用車と同じ感覚で運転席に座ることができます。

さらに、事業を立ち上げる際も車両1台とドライバー1名がいれば、管轄の運輸支局へ届出を提出するだけで即日開業が可能です。面倒な認可審査や莫大な自己資金を用意する必要がなく、未経験から個人事業主として独立したい方にとって非常に挑戦しやすい仕組みになっています。

対する一般トラックドライバーは、運転する車両の総重量や最大積載量に応じて、準中型免許、中型免許、大型免許、さらにはフォークリフト運転技能講習などの資格が必要になります。

また、事業者として緑ナンバーを取得して運送会社を設立する場合、最低でも車両5台以上の確保、専任の運行管理者や整備管理者の選任、休憩施設の確保など、極めて厳格な国土交通省の認可基準をクリアしなければなりません。

そのため、一般トラックの世界に入る場合は、すでに認可を受けている運送会社へ正社員として就職するのが標準的なルートとなります。

比較項目 軽貨物ドライバー トラックドライバー(一般貨物)
主な車両 軽バン、軽トラック、二輪車など 小型(2t)、中型(4t)、大型トラック、トレーラー
営業ナンバー 黒ナンバー(黒地黄文字) 緑ナンバー(緑地白文字)
必要運転免許 普通自動車免許(AT限定可) 準中型・中型・大型免許など(車両規格別)
開業・参入条件 車両1台・ドライバー1名から届出のみで可能 最低5台の車両確保、各種管理者の配置など厳格な認可制
主な配送形態 エリア限定の局所配送、個人宅・企業向け小口配送 拠点間輸送、長距離幹線輸送、大型資材の大量輸送
主な雇用・契約形態 業務委託(個人事業主)が中心(一部正社員あり) 運送会社への直接雇用(正社員)が主流

このように、初期費用の負担を最小限に抑えて今日からでも個人事業主としてスタートしたいなら軽貨物、会社の後ろ盾を得て免許支援などを受けながらステップアップしたいなら一般トラックというように、目指すキャリアの入り口が大きく分かれているのが特徴ですね。

軽貨物とトラックの平均年収や手取り額の差

仕事を選ぶうえで最も気になるポイントの一つが「結局どちらのほうが手取りとして手元にお金を残せるのか」という収入面の実態ではないでしょうか。

軽貨物とトラックでは、給与の支払われ方や経費の発生構造が全く違うため、見かけの総支給額だけでなく手取り額で比較することが欠かせません。

統計データから見る平均月収と手取りの相場

運送業界全体の一般的な統計や求人データをもとに平均値を算出してみると、大型トラック等を含むトラックドライバー全体の平均月収は約40万円(手取り約34万円程度)、軽貨物ドライバー全体の平均月収は約36万円(手取り約30万円程度)となっています。

なお、これらの数値は経験年数や地域、担当する運行ルートによっても変動する一般的な目安となります。

職種別・平均手取り額の比較データ(一般的な目安)

  • トラックドライバー(一般貨物・正社員):平均月収 約40万円 / 平均手取り 約34万円
  • 軽貨物ドライバー(全体平均):平均月収 約36万円 / 平均手取り 約30万円
  • タクシードライバー(参考):平均月収 約35万円 / 平均手取り 約29万円
  • 一般事務職(参考):平均月収 約31万円 / 平均手取り 約25万円

参考として他職種とも並べてみましたが、トラックも軽貨物も一般的なデスクワークと比較すると高水準な手取りを期待できる職種であることが分かります。

ただし、この平均値の背景には「雇用の安定性」と「成果報酬の振れ幅」という大きな違いが隠されています。

固定給の手堅さか、完全歩合制の青天井か

一般トラックドライバーの多くは運送会社の正社員として勤務しているため、基本給に各種手当(残業手当、深夜手当、無事故手当など)が加算される給与体系が基本です。

毎月の収入が一定水準で手堅く保障されている安心感があり、ボーナスや退職金制度が用意されている会社も珍しくありません。

一方、軽貨物ドライバーの多くは業務委託として荷物1個あたりの単価で稼ぐ完全歩合制、または1日あたりの日給保障制で働いています。

未経験スタート直後で配達個数が伸びない時期は月収20万円台前半にとどまることもありますが、エリアの地理を覚え、荷積みの順番を最適化して1日に150個〜200個以上の荷物をさばけるようになると、月収50万〜70万円以上の高収入を叩き出すトップランナーも実際に存在します。

平均値で見ればトラックがやや優勢ですが、個人のスキルと体力次第で天井知らずに稼げる夢があるのは軽貨物ならではの大きな魅力と言えるでしょう。

業務委託と正社員の経費負担や給料の仕組み

収入面をより深く理解するために必ず押さえておかなければならないのが、「売上(報酬総額)」と「所得(実際の手取り)」のギャップです。

求人サイトやSNSで見かける「月収80万円達成!」といった華々しい数字に惹かれて軽貨物の世界に飛び込むと、経費の存在を知って後から後悔することになりかねません。

業務委託(個人事業主)にのしかかる事業経費の内訳

業務委託の軽貨物ドライバーは、法的には一人の「独立した個人事業主」として扱われます。

そのため、運送会社から支払われる報酬は給与ではなく事業売上となり、配送業務にかかるすべてのコストを自分の財布から支出しなければなりません。

業務委託ドライバーが自己負担する主な経費一覧

  • ガソリン代:月間2,000km走行、実燃費10km/L、ガソリン単価170円/Lの場合で月約34,000円〜40,000円
  • 車両関連費:車両のローン返済費またはカーリース代(月約25,000円〜40,000円)
  • 任意保険料:事業用(黒ナンバー)の自動車保険は割高で月約15,000円〜25,000円
  • 維持メンテナンス費:頻繁なオイル交換、タイヤ交換、車検積立金(月約10,000円〜15,000円)
  • 税金・社会保険:国民健康保険料、国民年金、個人事業税、所得税、住民税

これらのコストを合算すると、売上に対する経費率は概ね20%〜30%に達します。つまり、業務委託で月50万円を売り上げても、実際の手取り(手元に残る現金)は35万〜40万円前後になる計算です。

さらに確定申告の手間や、有給休暇がなく休んだ分だけダイレクトに収入が減るリスクも考慮する必要があります。

歩合制宅配における物理的な手取り限界線

では、軽貨物の歩合制で月100万円の手取りを残すことは可能なのでしょうか。具体的なシミュレーションで検証してみましょう。

荷物1個の配達単価を200円(税込)と仮定します。
経費を引いて手取り100万円を残すには、売上として約130万〜140万円が必要となり、月間でおよそ6,500個〜7,000個の配達を完了させなければなりません。
月26日稼働で計算すると、1日あたり250個〜270個を毎日欠かさず配達し続ける必要があります。
荷物の積み込み時間や移動時間、不在再配達への対応を考えると、1人の人間が1日に安全に配達できる個数は物理的に200個〜250個程度が上限ラインとされています。
そのため、現実的な手取りの限界値は月額70万〜80万円前後と考えるのが妥当です。

堅実な手取りと福利厚生を求めるなら正社員トラック、自己責任のもとで売上最大化を目指すなら業務委託軽貨物という棲み分けが成り立ちます。

軽貨物とトラックの仕事の楽さときつさ

「どちらの仕事が楽か」という問いに対しては、身体にかかる負荷の質や、自分がどんな作業環境にストレスを感じるかによって答えが正反対になります。

肉体的な疲労の種類や精神的なプレッシャーを比較してみましょう。

軽貨物ドライバーの楽な点ときつい点

軽貨物の最大の魅力であり「精神的な楽さ」と言えるのが、職場の複雑な人間関係から完全に解放されることです。

朝礼や荷積みさえ終わってしまえば、あとは1日中自分だけの車内空間です。うるさい上司や面倒な同僚に気兼ねすることなく、お気に入りの音楽やラジオを聴きながら自分のペースでテキパキと業務を進められます。

また、取り扱う荷物の大半はネット通販の衣類や日用品、封筒などの小口軽量物なので、ギックリ腰になるような超重量物を持ち上げる機会はそれほど多くありません。

一方で「身体的なきつさ」として挙げられるのが、圧倒的な運動量と時間への追われ感です。

1日に100件〜150件もの配達先を回るため、車両の乗り降りだけでも1日100回以上、さらにエレベーターのないアパートの階段ダッシュや猛暑・極寒の中での徒歩移動が続きます。

また、「14時〜16時指定」といった細かな時間指定枠の管理や、不在時の再配達連絡への対応、狭い住宅街での駐停車トラブルを避ける気配りなど、常に時計と神経をすり減らすマルチタスクの疲労感があります。

一般トラックドライバーの楽な点ときつい点

トラック(特に中型・大型の中長距離輸送)の楽な点は、一度出発してしまえば目的地に到着するまで幹線道路や高速道路をひたすら走り続けるシンプルな仕事内容にあります。

軽貨物のように数分おきに車を乗り降りして住宅街を駆け回る必要はありません。荷物の積み下ろしもパレット単位でフォークリフトを使用する現場が多く、手積み手降ろしの案件を避ければ、配送中の運動量自体は軽貨物よりも圧倒的に少なくて済みます。

また、個人宅への接客対応がないため、コミュニケーションのストレスも最小限です。

しかし、「トラック特有のきつさ」も存在します。何時間も同じ姿勢でハンドルを握り続けることによる慢性的な腰痛や肩こり、深夜・早朝運行による昼夜逆転生活と睡眠不足は大きな負担です。

さらに、全長10メートルを超えるような大型車を運転する緊張感は並大抵ではなく、万が一事故を起こした際の社会的責任も極めて重くなります。

車体が大きいため気軽にコンビニへ立ち寄って休憩することが難しく、トラック専用の駐車スペースを探すのに苦労する点も特有のストレスと言えますね。

2024年問題によるトラックと軽貨物への影響

近年の運送業界を語るうえで避けて通れないのが、物流の「2024年問題」です。

これは働き方改革関連法に基づき、自動車運転業務に対して年間960時間の時間外労働(残業)上限規制が適用された制度改革を指します。

大型トラック業界に起きた変化と残業代の減少

この法改正により、最も大きな影響を受けたのが一般トラック、特に長距離を走る大型トラックドライバーたちです。

従来のトラック業界では、「走った距離と残業時間の長さ」が高月収を叩き出す原動力となっていました。月80時間以上の長時間の時間外労働をこなすことで月収45万〜50万円以上を稼ぎ出すドライバーが多く存在していたのです。

しかし、年間960時間の上限規制が厳格に適用されたことで、運送会社はドライバーを長時間走らせることができなくなりました。

その結果、残業代が大幅にカットされ、「以前と同じように働いているのに手取りが毎月数万円単位で減ってしまった」というドライバーが続出することになりました。

法令順守が進んで労働環境自体は健全化したものの、稼ぐことを最優先にしていたドライバーにとっては厳しい逆風となっています。

軽貨物への需要シフトと業界内の二極化

こうした状況を受けて、運送業界の勢力図にも変化が表れています。

まず、残業規制によって長距離トラックの運行本数が制限された結果、荷主企業側で「必要な荷物を必要な分だけ小回りの利く軽貨物で運ぶ」という小口フレキシブル輸送への切り替えが進みました。従来4tトラックをチャーターして運んでいた工場間の部品配送や緊急の試作品輸送などを、軽貨物のチャーター便やスポット便へ委託するケースが増加しています。

また、個人事業主として働く軽貨物ドライバーは労働基準法上の「労働者」ではなく「事業者」であるため、年間960時間の時間外労働上限規制の直接的な適用を受けません。そのため、「自分の体力と時間が許す限り働いて大きく稼ぎたい」と考えるトラック経験者が、軽貨物の業務委託へ転職してくるケースも目立っています。

ただし、軽貨物業界が手放しで好景気かというとそうではありません。大手ECサイトや大手配送業者による業務委託契約の見直しや配送料金テーブルの改定、物流DX(AIを活用した配送ルートの最適化)への対応力によって、案件を豊富に確保できる事業者とそうでない事業者の二極化が急速に進んでいます。

制度や労働環境の公式情報については、(出典:国土交通省『自動車運送事業の働き方改革』 https://www.mlit.go.jp/)などの公的資料もあわせて確認しておくと安心ですね。

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車両選びは軽貨物とトラックのどっちがいい?適性を検証

車両選びは軽貨物とトラックのどっちがいい?適性を検証

軽貨物業界で働くことを決めた場合、次に直面するのが「軽バン」と「軽トラック」のどちらの車両を用意すべきかという問題です。

ここからは、車両ごとの特徴や向いている仕事について詳しく見ていきましょう。

軽バンと軽トラックの特徴や積載量の違い

軽貨物事業に参入する際、最初の大きな分かれ道となるのが「軽バン(箱型バン)」と「軽トラック(平ボディ軽トラ)」のどちらを購入・リースするかという車両選択です。

どちらも同じ軽自動車規格の枠組みで作られていますが、荷室の構造と得意とする運搬物が全く異なります。

荷室構造と積載能力の根本的な差異

軽バンは、運転席から後方の荷室までが一続きのキャビン(箱型)になっており、頑丈なボディで全体が覆われています。

荷室長は約1,800mm〜1,900mm、荷室高は約1,200mm程度が一般的です。最大積載量は法律で一律350kgと定められており、ダンボール箱であれば小中サイズを40〜60箱程度効率よく積み込める設計になっています。

一方の軽トラックは、運転席キャビンの後方にフラットな荷台(荷台長約1,900mm〜2,000mm、荷台幅約1,400mm)が広がっているオープン構造です。

同じく最大積載量は350kgですが、天井が存在しないため、あおりの高さを超える背の高い家具や、斜めに立てかける長尺物などを制限なく積み込める圧倒的な自由度を誇ります。

比較項目 軽バン(箱型キャブオーバー) 軽トラック(オープン荷台)
荷室構造 完全密閉型の箱型荷室(キーロック可能) オープン荷台(上部・後方が開放)
雨天対応・防犯性 極めて高い(バックドア施錠で盗難・水濡れ防止) 低い(荷台むき出しのため幌やカバーが必須)
追加の架装費用 原則不要(納車後すぐに黒ナンバー取得で稼働可能) 必須(配送用幌・ハードシェル架装に15万〜40万円程度)
主な適正案件 大手EC宅配、企業ルート便、医薬品・書類配送 単身引越し、大型家具・家電配送、建築資材・廃材運搬
募集案件の数 圧倒的多数(未経験向け案件の9割以上が軽バン指定) 専門案件中心(自身での営業やマッチングアプリ活用)
実燃費と維持費 標準的(実燃費11〜14km/L前後で安定) 幌装着時は空気抵抗が増加し高速燃費が悪化しやすい

このように、見た目以上に運べる荷物のジャンルや初期費用が変わってくるため、目先の車両本体価格の安さだけで選んでしまうと「やりたかった仕事に応募できない」という事態に陥ってしまいます。

軽バンのメリット・デメリットと向いている人

軽貨物業界で圧倒的なシェアを誇り、全ドライバーの8割以上が愛用しているのがエブリイやハイゼットカーゴに代表される軽バンです。

軽バンの強力なメリット

軽バンの最大の強みは、追加の改造費用を一切かけずに、納車されたその日からあらゆる天候下で安全に稼働できることです。

荷室が頑丈なスチール製ボディで囲まれており、集中ドアロックで施錠できるため、雨風による荷物の水濡れ事故や、配達中に車から離れた際の上乗せ盗難リスクを完璧に防ぐことができます。

そして何より、世の中に存在する軽貨物求人(Amazon Flex、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の委託宅配や、オフィス向けのアスクル配送など)のほぼ全てが「軽バン限定」で募集されています。

車両を持っていれば仕事の選択肢に困ることがなく、案件の獲得しやすさは他の追随を許しません。

軽バンのデメリット

デメリットとしては、荷室の高さ(約1.2m前後)に限界があるため、大型の冷蔵庫や背の高いタンス、2メートルを超える長尺の建築資材などを立てたまま運ぶことができません。

また、荷物の積み込みや奥の荷物を取り出す際に、荷室内に中腰で潜り込まなければならず、腰や膝に負担がかかりやすい点も挙げられます。

軽バンが向いている人の特徴

  • 未経験から軽貨物ドライバーをスタートし、手堅く仕事を確保したい人
  • ネット通販(EC宅配)や企業ルート配送をメインに安定した売上を作りたい人
  • 追加の幌架装やカスタム費用をかけず、初期投資を最小限に抑えたい人

軽トラックのメリット・デメリットと向いている人

一方で、特定の配送ジャンルにおいて軽バンを圧倒する作業効率と収益性を誇るのが軽トラックです。

軽トラックの強力なメリット

軽トラックの最大の強みは、あらゆる形状の荷物を飲み込む圧倒的な積載の柔軟性です。

荷台の三方のあおりを倒せばフラットな荷受け台になり、フォークリフトによるパレットの直接積み込みも可能です。背の高い大型家具、単身用の冷蔵庫・洗濯機、長尺の木材や足場資材などもロープ一本で強固に固定して運べます。

また、荷台が鉄板や樹脂でできているため、汚れた建設資材や植木、イベント機材などを運んだ後に高圧洗浄機で丸洗いできるのも軽トラならではの利点です。

赤帽に代表される単身引越し便や、緊急のチャーター便、不用品回収など、軽トラの積載力を活かした専門案件は1件あたりの単価が高く設定されている傾向があります。

軽トラックのデメリット

デメリットは、荷台がむき出しのままでは一般的な宅配業務ができない点です。

雨濡れを防ぐために高機能な幌(ホロ)セットを組んだり、アルミ製の箱型シェルを架装したりする必要があり、本体価格に加えて十数万〜40万円前後の追加出費が発生します。

また、背の高い幌を装着すると高速道路や風の強い橋の上で横風を受けやすくなり、空気抵抗の増加によって実燃費が低下しやすくなります。

軽トラックが向いている人の特徴

  • 単身引越し便や家具・家電の設置配送など、高単価な専門案件ルートを持っている人
  • 建設現場向けの資材運搬や、汚れる可能性のある特殊荷物をメインに扱いたい人
  • 荷物の積み下ろしを立ち作業で行い、中腰姿勢での腰痛を防ぎたい人

配達エリアによる案件数や収入格差

軽貨物ドライバーとして活動するうえで、車両選びと同じくらい手取り収入を左右するのが「どの地域を拠点にして走るか」という配達エリアの選定です。

都市部と地方では、稼ぎ方のメカニズムが全く異なります。

都市部(東京・大阪・名古屋など)の稼ぎ方と特徴

都市部の配送は、タワーマンションや戸建て住宅が密集した狭いエリアを担当する「超高密度配送」が基本となります。

1日あたりの走行距離は30〜50km程度と非常に短いにもかかわらず、100件〜150件、繁忙期には200件近くの荷物を配ることが可能です。荷物1個あたりの単価は140円〜180円程度とやや低めに設定されることが多いですが、配達完了個数のボリュームで稼ぎ切るスタイルとなります。

トップ層のドライバーであれば、月収60万〜80万円の高額報酬を叩き出すことも珍しくありません。

ただし、都市部特有のデメリットとして、深刻な交通渋滞、駐車禁止違反の取り締まりリスク、オートロック付きタワーマンションでの複雑な動線(防災センターでの受付やエレベーター待ちで1件に15分以上かかるなど)に悩まされるストレスがあります。

地方都市・郊外エリアの稼ぎ方と特徴

地方や郊外での配送は、1軒あたりの敷地が広く、隣の家まで数百メートル〜数キロ離れているような「広域配送」となります。

1日の走行距離が100〜150km以上に達することも珍しくありません。配達件数は1日30件〜60件程度にとどまるため、個数単価の宅配だけで大きく稼ぐのは難しく、1日稼働で15,000円〜18,000円程度が保障される「日給制案件」や、企業の定期ルート便、工場間を結ぶ長距離スポット便を組み合わせるのが主流です。

想定される手取り月収は25万〜35万円前後と都市部に比べて落ち着きますが、渋滞がなくのびのび運転でき、駐車場所に困ることもほぼありません。

移動にかかるガソリン代の負担は増えるものの、精神的なプレッシャーが少なくマイペースに長く続けやすい環境と言えますね。

軽貨物とトラックはどっちがいいか目的別に選ぶ基準

ここまで様々な角度から比較してきましたが、最後に「結局のところ自分は軽貨物とトラックのどっちを選ぶべきなのか」を整理するための判断基準をまとめました。

あなたの目的に合わせた最適な選択基準

  • 軽貨物(業務委託・軽バン)が向いている人:
    • 普通自動車免許(AT限定可)だけですぐに開業・稼働をスタートしたい
    • 会社の人間関係や上司の指示に縛られず、一人で気楽に仕事を完結させたい
    • 都市部で配達スキルを極限まで磨き、月収50万〜70万円以上の高収入を狙いたい
    • 定年後のセカンドキャリアとして、体調やライフスタイルに合わせて無理なく働きたい
  • 一般トラック(正社員・中型/大型)が向いている人:
    • 中型・大型免許を保有している、または会社の資格取得支援を活用したい
    • 毎月の固定給、社会保険、有給休暇、賞与などの手厚い福利厚生と安定を重視したい
    • ガソリン代や車両代、保険料などの経費負担リスクを個人で背負いたくない
    • 細かな階段ダッシュや接客よりも、幹線道路を中心とした長時間の運転業務が好き
  • 車両選びの鉄則:
    • EC宅配、ネットスーパー、企業ルート便をやるなら迷わず「軽バン」
    • 単身引越し、家具配送、建設資材ルートが確保できているなら「軽トラック」

軽貨物にも一般トラックにも、それぞれ異なるメリットと大変さがあります。どちらが絶対的に優れているというわけではなく、「自分がどんな働き方を望み、何を一番優先したいか」によって選ぶべき道は180度変わってきます。

手軽さと自由度、青天井の収入を狙うなら軽貨物の業務委託。安定した給与保障と社会的な安心感を求めるなら正社員の一般トラックまずはご自身の保有免許や理想とするライフスタイルを振り返り、納得のいく第一歩を踏み出してみてくださいね。

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なお、貨物運送事業の詳しい届出方法や各種運転免許の取得要件、雇用契約に関する正確なルールについては、必ず国土交通省や警察庁、各運送会社の公式情報をご確認ください。ご自身の健康状態や資金計画とも照らし合わせながら、最終的な進路は専門家や所属先へご相談のうえで決定してください。